#741（1/8）円覚寺の横田南嶺管長とのコラボ放送

内容：円覚寺の横田南嶺管長とのコラボ放送。隆司さんは以前、横田管長が「死ぬのは楽しい」、「死ぬのは怖くてもいい」とおっしゃっていたのを聞いた。いまはどうですか？という問いに対する横田管長の回答は「もともと生まれていなかったのではと最近考える」。
時代がウェルビーイングではないからウェルビーイングといわれるようになったのかもしれない。ある部族の方には幸せを表す言葉がない。昔は運と幸せが同じ意味でつかわれていた。江戸時代に臨済宗の白隠禅師（はくいんぜんじ）が「健康」という言葉を生み出した。健康という言葉ができ健康についていろいろわかってきたので、いまは「健康に気をつける」というようになった。将来は「幸福に気をつける」というようになるかもしれない。
幸せはすでにあるもの、気づくもの。禅の世界では、人のことを「食べて寝て糞する袋」だという言い方もある。Zen2.0で山田管長が悟りは「自分と世界が一体だと感じる」ことといわれました。量子力学的に見ても天地と宇宙と自分が一体となるのが見性・悟り。量子力学が出てくるまでは、植芝盛平さんが晩年「自分と宇宙が一体である」といっても耳を貸さない人がほとんどだった。いまの時代はそう言えるようになった。良い時代になった。
人間は水の袋、糞の袋、膜一枚。複雑系・ニューラルネットワーク・ディープラーニングでも意識は一時的な現象という。
2500年前にあった仏教。最近の科学が発見したものはお釈迦様の掌の上にいたようなものかもしれない。自力で修行する禅と他力の浄土真宗の教えは同じ。悟った人と悟っていないひとという格差がうまれるのが難しいところ。山田博さんも森のような人とは自分と自然の境界がなくなると言っている。
TIPS：幸せはすでにあるものに気づくこと。悟りとは「自分と宇宙が一体である」というもの。自分とみんなと一緒だなと思うと幸せ。