#130 年収が増えれば増えるほど幸せになれますか？

内容　「年収が増えれば増えるほどしあわせになれますか　お金と幸せの話」という本の後書きを朗読。
小説家の五木寛之さんが著書の中で「人生の前半は目標に向かっていきなさい。人生の後半は世界に委ねて生きなさい。」と言っていた。前野先生も前半は目標に向かって生きてきた。研究者としての目標は、人々を幸せにすること、社会に平和をもたらすこと、様々な社会問題を解決することであった。人生の後半になり、それらの目標を世界に委ねることにした。目標や理想を敢えて手放してみると、人生に大きな変化が表れた。今まで関わりのなかった人との出会い、プロジェクトが次々におとずれ、世界がグンと広がった。目標に向かって邁進する時期も必要。しかしある程度達成出来たら力を抜き、目標に固執するのをやめてみる。そうすることで、新しい世界や役目が舞い込んでくる。その方がワクワクするし、結果的に目標達成につながったりする。年収が上がったほうが幸せになれる、と思っているうちは幸せにはなれない。その想いを手放してはじめて、幸せがやってくる。そこで幸せの本質を知り、自分は既に幸せなのだと気づくことができる。知位財の増減で一喜一憂しているのはナンセンス。お金がある人は、寄付をしたり誰かのために使ってほしい。貯めておくと幸せが長続きしない。みんなのために使って、みんなの長続きする幸せを作ってほしい。みんなが自分を信じ、肯定し、チャレンジする世界。そのみんながあらゆる人の個性、多様性を尊重し、信頼し、助け合う世界。心とお金の循環をする方が、オキシトシンやセロトニンという愛情ホルモンが多く分泌されるし、創造性や生産性、免疫力まで高まり、寿命がのびることが学術的にも検証済みだ。1度しかない人生。自分一人ではなく、みんながワクワクときめくことをしましょう。
TIPS：「年収が増えれば増えるほど幸せになれますか」の答えはNoです。
一言：今日も良い一日を。
＊：カーネマン先生の研究結果：　貧しいと幸福度は低いが、年収７万五千ドル以上稼いでも、幸福度はあまり上がらない。